第7章 公式戦

21/29
前へ
/141ページ
次へ
泰介に続き、一成がシングルヒット、直木がスリーベースを放つ。 3ー0で庄栄リード。 なおもノーアウト3塁で打席には楓が向かう。 ここで楓がなんなくスクイズを決めさらに1点加えた。 続く葵は三遊間にいい当たりを放つも、中谷のファインプレーでツーアウトとなった。 そして二巡目、夏樹が二打席を迎えた。 『さっきは抑えられちゃったけど、この打席は打つぞ!!連打で流れはいいし。』 夏樹は素振りをして左打席に入った。 『二回り目か・・・さっきはうまく抑えたけど今度はそうはいかない。連打を浴びて息も上がってるしどうする・・・』 斎藤は珍しくサインを出すのを渋った。 それもそのはず。きちんとリードを組み立てているにも関わらず連打を浴びているのだ。 『とりあえずストレートを外角に外そう。』 片平が振りかぶり投げる。 シュッ・・・ 『肘が高い!!ストレート!!』 キン!! 打球は三遊間へを襲うライナー・・・ ザァー・・・パシ!! 「アウト!!」 またもショート金田のファインプレー。 こうして2回の裏が終わり、3回の表須川南の攻撃に移った。
/141ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加