第3章 それぞれの決意

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教室について席に座った。ちなみに周都と俺は3年1組。同じクラスだ。ちなみに周都は俺の右斜め前。 席に着くなり右隣の夏樹が声をかけてきた。 「楓、周都おはよー。進路決まった?」 その言葉に俺は昨日のことを思い出す。 昨日のことを俺は二人に話した。 「まじかよー!!すげぇじゃん楓!!いいなぁ俺も庄栄学院行こうかなぁ。」 真っ先に食いついたのは周都だった。 夏樹も話しに乗ってくる。「野球推薦だろ?やっぱ地区大会ベスト32くらいの学校でも見てる人は見てるんだなぁ。で、楓は庄栄にするの??」 「いやぁまだ決めてないんだけどさ、たぶん行かないかな。昨日来た監督なんか嫌い。」 「なんでだよぉー楓!!推薦だぞぉ??もったいなくね??それでなくてもお前バカなんだからよぉ!!!」 周都ウザイ・・・ 「バカはよけいだ!!ってかお前の方がバカじゃねぇかよ!!ってかお前はどうすんだよ。周都は推薦来てんだろ??」 「あぁ城北高校と西大寺南からな。」 どちらもなかなかの強豪校である。 実際周都は普段バカだけど野球やらせたらすごいからな。打撃センスはすごいと俺は思っていた。調子にのるから本人には言わないけど。 「夏樹はどうすんの??夏樹は頭いいから進学校行くの??」 夏樹は少し考えてから言った。 「うーん…まだ野球はやりたいんだけどさ、やっぱ大学までは行きたいから強豪校でビシバシ野球するのもどうかと思ってるんだよね。でもやっぱ野球やるなら甲子園行きたいしなぁ・・・」 甲子園かぁ・・・ 俺はあの時テレビで見た試合を思い出していた。
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