第3章 それぞれの決意

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「そして雄介さんは中学を卒業して、広島の広明高校に進学したわ。スカウトでね。その頃の広明高校は甲子園の常連校だった。お父さんも喜んでた。 そしてお父さんが中3、雄介さんが高2の時に広明高校は甲子園で優勝したの。 その時雄介さんは3番バッターとして出場していた。ヒーローだったわ。 もちろん神坂でも有名だったわ。 同時にお父さんも中学の全国大会に出場して大活躍。藤堂兄弟はまた有名になった。 お父さんは中学3年になる前からたくさんの高校のスカウトが見に来てた。注目の的だった。 そしてお父さんが中学校を卒業する年にみんなはお父さんがどこの高校に進学するのか話題だった。 お母さんはもうすでに、お父さんは大阪の山蔭高校に行くことを知ってたけどね。」 俺は疑問に思った。大阪!?山蔭!?父さんは神坂第二じゃ・・・ 母さんは続けた。
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