第4章 青春、時々勉強

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学校を終えると俺たち5人は夏樹の家へと向かっていた。 「なぁなぁコンビニ寄って行こうや。なんか飲む物とかいるだろ??」 周都の一言で俺たちは今、この町で一番大きなショッピングセンターにいる。 大きいと言っても田舎だからしれてるけど・・・ 俺は大好きなカフェオレの1リットルのパックを持って、みんなの後をついて歩いていた。 「うーん・・・カルピス、コーラ、ファンタ・・・何にしよう・・・」 周都は真面目な顔をして陳列されたジュースの前で悩んでいた。 「周都くん早く決めてよぉ。みんなもう決めてるよ。」 高崎のツッコミに焦ったのか周都は何故か悩んでいた飲み物ではなくアップルジュースをつかんだ。 「お前、それ悩んでやつじゃないじゃん。」 その行動にしっかり俺はつっこむ。 夏樹と高崎はミルクティー、唐川はカフェオレを持っていた。 「唐川さんもカフェオレ好きなんだ。俺もめっちゃ好きなんだよね!!」 俺の言葉に唐川さんは顔を真っ赤にしながら答えた。 「うん・・・私もカフェオレ好きなんだ。美味しいよね。」 「楓・・・鈍感」 どこからかそんな声が聞こえてきたがあえてつっこまなかった。 「とにかくレジに行こうや。俺はアップルジュースが好きなんだよ。」 周都も若干顔を赤くしながら答えた。 買い物を済ませて夏樹の家に向かう間は進路の話で盛り上がった。 俺たち3人は庄栄学院に行くこと、高崎は中谷高校、唐川は御堂だそうだ。 第一志望はこの通りだが、2人ともまだ確実には決めていないそうだ。 そんなことを話しているうちに夏樹の家に着いた。 いつ見ても夏樹の家はでかい。 夏樹の父親はどっかの社長で、母親も何か事業を起こしているそうだ。詳しいことは知らない。 「大きい・・・」 高崎さんと、唐川さんが声を揃えてそう言った。 「とりあえず上がってよ。楓、みんなをリビングに連れて行っといてよ。僕、一回自分の部屋に行ってくるから。」 そう言い残して、夏樹は階段を上がって行った。
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