第4章 青春、時々勉強

4/9

101人が本棚に入れています
本棚に追加
/141ページ
「あぁわからん・・・」 周都の言葉に夏樹が反応した。 「何がわかんないの??見てあげようか??」 「夏樹・・・お前はなんていい奴なんだろう。この問題がさぁ・・・」 そんなやりとりを見ながら俺も英文の和訳に励んでいた。 「もしあなたが投げたボールがあの犬に当たっていたならば・・・・???・・・・」 ここまで訳すのに辞書を操ること15分。 また行き詰まった。 夏樹は周都に付きっきりだし高崎さんも数字の問題解いてるし、唐川さんも辞書を一生懸命捲ってるし・・・ しかたなく辞書を広げていると、唐川さんが声をかけてきた。 「藤堂くん・・・・どこかわからないところでもある?」 「えっ!?・・・・・・・あっこの英文が訳せなくて・・・よかったら教えてもらえる?」 唐川は顔を真っ赤にしながらうなずいた。 夏樹の高崎はニヤニヤしながらこっちをちらちら見ていた。
/141ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加