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「あぁわからん・・・」
周都の言葉に夏樹が反応した。
「何がわかんないの??見てあげようか??」
「夏樹・・・お前はなんていい奴なんだろう。この問題がさぁ・・・」
そんなやりとりを見ながら俺も英文の和訳に励んでいた。
「もしあなたが投げたボールがあの犬に当たっていたならば・・・・???・・・・」
ここまで訳すのに辞書を操ること15分。
また行き詰まった。
夏樹は周都に付きっきりだし高崎さんも数字の問題解いてるし、唐川さんも辞書を一生懸命捲ってるし・・・
しかたなく辞書を広げていると、唐川さんが声をかけてきた。
「藤堂くん・・・・どこかわからないところでもある?」
「えっ!?・・・・・・・あっこの英文が訳せなくて・・・よかったら教えてもらえる?」
唐川は顔を真っ赤にしながらうなずいた。
夏樹の高崎はニヤニヤしながらこっちをちらちら見ていた。
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