第4章 青春、時々勉強

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唐川さんの説明はすごく丁寧で、接続詞の働きやら訳しかたやらを一緒懸命教えてくれた。 いつの間にか唐川さんは俺につきっきりで英語を教えてくれた。 「そろそろ一息いれよっか。みんな一段落ついたみたいだし。」 夏樹の一言で、みんな休憩に入った。 時計を見ると午後7時20分。 普段は机についているのが10分も耐えられない俺が2時間近くも勉強していた。 「唐川さん、ありがとね。おかげで勉強がはかどったよ。普段は10分も持たないんだけどね。」 俺の言葉に唐川さんも微笑みながらうなずいた。 コンコン・・・ドアがノックされて女性がドアから顔を出した。 「あら、友達とお勉強してたのね。」 夏樹のお母さんだ。 みんな口々に挨拶を交わす。 「遅い時間まで大変ねぇ。受験生だものね。それよりももう晩御飯の時間だけどみんなも一緒にどう??」 お母さんが微笑みながら提案してきた。 「マジっすかー!!ぜひ戴きます!!!」 周斗が食いつく。 「ご迷惑でなかったら戴きます!!」 俺も便乗する。 結局全員が晩御飯を戴くことになった。
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