第4章 青春、時々勉強

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帰り道、高崎さんと学校の事や、受験のことを話しているといつも早朝にランニングしている河川敷に差し掛かった。 「そういえば藤堂くんはどこに住んでるの。」 「俺は住田町だよ。」 「えっ!?住田町ってもう通り過ぎたじゃん!!言ってくれればよかったのに。」 「いや、道暗いし時間も遅いから家まで送ろうと思って。 それにあの十字路越えてすぐだろ??そこまで遠くないから大丈夫だよ。」 「そっか・・・ごめんね気を遣わせちゃって・・・」 「ぜんぜん!!それに毎朝この辺走ってるから。道も知ってるし。」 「そっか。野球の為に走ってるの??」 「そう!!一応ピッチャーだからね。投げるばっかりが練習じゃないんだ。 むしろ走る方が大事なんだよ。」 「藤堂くんは高校に行っても野球するんだよね??」 「もちろん!!周都と夏樹と一緒にね。だから受験勉強頑張らないと。」 そんなことを話していると高崎さんの家についた。 「私の家ここなんだ。ありがとう送ってくれて。」 「いえいえ、高崎さんと色々話せて楽しかったよ。また明日学校でね!!」 俺は来た道を引きかえそうとした。 すると高崎さんが俺を呼び止めた。 「藤堂くん、連絡先教えてよ。携帯持ってるよね??」 「あぁ・・・交換しよっか。ちょっと待って・・・」 俺は鞄の中を探し携帯を取りだそうとした。 『女の子と連絡先交換するのって初めてかぁ・・・なんか緊張するな・・・』 俺は携帯を取り出し、連絡先を交換した。 「梨華にも教えてていいかな??またみんなで休みの日に勉強会したいし。」 「あぁ、そうだね。唐川さんが交換してくれるなら教えといてよ。直接連絡してくれたらいいから。」 「うん!!じゃぁまた明日学校でね。」 そして俺は家路についた。
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