第5章 始動

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下駄箱まで来ると夏樹が待っていた。 「楓、周都待ってたよ!!グラウンド行こ!!」 楓と周都は同じ1年2組なのだが、夏樹は4組だ。 すると夏樹の後ろから夏樹よりもさらに小柄な男が出てきた。 「こ・・・こんにちは。」 小柄な少年が声をかけてきた。 ・・・・・・・・・・・・・・!? 「誰だっけこの人??」 周都は頭の上に?マークを浮かべている。 「金沢くんだよね??西浦北中の。」 俺は見覚えがあった。 中学校最後の夏の大会。 ベスト16をかけた3回戦で負けた西浦北中の切り込み隊長、金沢弘人だ。 足が速くて確かセカンド、ショートを守れる男だ。 金沢は俺の言葉に笑顔を浮かべ言った。 「はい!!そうです。西浦北の金沢です。覚えてくれてたんだ。」 「夏の最後の大会でサヨナラ打たれた人だからよく覚えてるよ。今度は仲間なんだな。よろしくな。」 お互い握手を交わし4人でグラウンドに向かった。
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