第5章 始動

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15分後アップを終え50メートル走が始まった。 「順番は適当で2人ずつ名前を言ってスタートラインに立つように。」 真田さんの話の後みんなはペアを作りだした。 「楓一緒に走ろうや。」 周都が誘ってくれた。 2人でスタートラインに立つ。 「藤堂楓です。」 「美咲周都でーす。」 タイムを計るのは柊さん。 「それでは行きます。位置について、よーい・・・」 パンッ スタート音と同時に俺たち2人は全力で走った。 あっというまに走り抜ける。 「藤堂くん、6秒4、美咲くん6秒8です。」 「まぁまぁのタイムだな。やっぱ楓は速いねぇ。」 「周都も速くなったんじゃない??」 そんたことを話しながらベンチに戻り真田さんに報告した。 「藤堂楓、6秒4です。」 「美咲周都、6秒8です。」 「なかなかのタイムだな。楓は足も速いのか。周都も十分だ。」 するとテストをしている方から歓声が上がっている。 「速ぇ・・・」 田沢が声を漏らす。 トラックを見ると走っているのは夏樹と、金沢だった。 「岡部夏樹5秒9、金沢弘人6秒0です。」 さすが中学時代の切り込み隊長の2人だ。 夏樹達も真田さんに報告を終え俺達のところにやってきた。 「さすが夏樹、高速だな!!」周都が嬉しいそうに称える。 「いやー弘人も速かったからいい勝負できたよ。自己新記録更新しちゃった!!」 「金沢もさすが西浦北中のトップバッターなだけあるよな。」 俺も金沢を称える。 真田もいい1、2番コンビができたと嬉しそうだ。
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