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「みんなご苦労だった。これで試験は終了する。守備のコンバートは明日発表する。あまり変更はないがな。練習は明日から本格的に行うので今日は終了だ。気をつけて帰るように。」
「ありがとうございましたー!!」
みんなでグラウンドに一礼して部室に戻った。
「今日はテストだけだったから楽だったね。」
「そうだね。守備位置どうなるのかな??セカンドもショートも被ってるからコンバートされるかもね。」
夏樹と金沢が話していた。2人はクラスも一緒だし仲良くなったみたいだ。
周都も楢橋、三坂とバッティングについて話している。
あれ・・・俺だけ友達できない・・・
着替えていると田沢が話しかけてきてくれた。
「藤堂!!お前ピッチャーだったんだろ??変化球なに投げるんだ??」
「変化球はカーブとスライダーは投げれるよ。もう一つ何か覚えようと思ってるんだ。」
「そっかそっかー、よしよし頑張ってくれよー。うちのエースなんだからな!!」
「エースってまだ決まってないよ。夏樹だってピッチャーやってたし肩の強い人もたくさんいたしな。まだわかんないよ。」
俺は謙虚に答えた。
しかし田沢は続ける。
「いーやエースは絶対お前だ!!だってお前頑張ってるだろ??」
まだ1日しか練習してないのに何が分かるんだよ、と俺は少し頭にきたが、黙っていた。
そんなことも気にせず田沢は続ける。
「俺知ってるんだぜ。毎朝河川敷走ってるだろ??俺ん家からあの辺見えるんだよ。俺は神坂第一中の試合見たことあるから神坂第一のエースだってことも知ってたんだ。」
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