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2人で田沢の家に向かっていると携帯がなった。
どうやらメールのようだ。
『こんばんわ。元気でやってますか。私、友達と一緒に御堂高校の野球部のマネージャーをすることになったの。もしかしたら地区予選で当たるかもしれないね。その時はよろしくね。 唐川梨華』
唐川さんか・・・
勉強会の時高崎さんを通してメールアドレスを交換して以来少しだけ連絡したが、卒業式が終わってから連絡してなかった。
『元気にやってるよ。今日から野球部の練習も始まったんだ。夏樹も周都も元気にしてます。もしかしたら試合やるかもしれないね。また高崎さんも誘ってみんなで会えたらいいね。』
返信しているといつの間にか田沢が覗いていた。
「ほほうー、唐川梨華ちゃんか。名前からして可愛らしいな。彼女??」
「なっ!?勝手に見んなよー。彼女じゃなくて中学の同級生だよ。勉強教えてもらったことあるんだ。」
田沢は驚き口を開いた。
「なにぃー!?一緒の中学って神坂第一中の唐川梨華かよ!?マジかよ・・・・・・」
「そんなに驚いてどうしたんだよ??」
「神坂第一中の唐川梨華と言ったらこの辺の男子中学生の憧れの的じゃねーかよー。一緒に高崎円香って子もいただろ??二輪のバラって有名じゃねーか!!」
そういえばよく他校の男子が正門の前にいたなぁ。
「まぁあんまり俺は興味ないから知らん!!」
「紹介してくれ!!唐川さんを!!あっ、唐川さんは楓がいるから高崎さんでもいいから!!」
「無理だよ高崎さんには周都がいるから。」
「美咲も高崎さんが好きなのかよ。やっぱライバルは多いなぁ。」
「ライバルっていうか周都と高崎さんは付き合ってるよ。」
俺の言葉に田沢の目が死んだ。
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