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「スターティングメンバーは以上だ。ベンチスタートの2人は何らかのアクシデントがない限り6回から出す!!しっきり準備しておくように。」
「はい!!」
「よし行こう!!」
夏樹の掛け声で選手達は整列した。
「プレイボール!!」
一番の夏樹が左打席に入る。
『まずは相手ピッチャーの見極めからだね。』
御堂高校のピッチャー桧山は右投げのサイドスローである。
「夏と春の大会ではMAX138㎞、カーブ、シュート、シンカーを投げた記録があります。」
柊マネージャーが読み上げた。
しっかり調べてるなぁと楓達は思った。
『光司まずはボールから入るぞ。シュートを外角に外せ。』
キャッチャーの田辺がサインを出す。
『了解』
セットポジションから1球目を投げる。
シュッ・・・
『外角・・・ギリギリ入ってるかな。』
夏樹がバットを振りだす。
『シュート!?』
ズバン・・・ストライク!!
『振ってきたか、なかなか振りはいいな。次は内角にカーブ、これも外して。』
2球目を投げる。
シュッ・・・
『今度は内角か、ちょっと遅いけどカーブかな。』
ズバン・・・ボール
「ナイスボール!!」
『今度は見てきたか。選球眼もいいみたいだね。』
3球目を投げる。
シュッ・・・
『今度は外角か・・・』
ズバン・・・ボール!!
『シンカーか、コントロールはいい。そろそろ打って行こうか。変化球が続いたからストレート狙いだな。』
『揺さぶりは球数の無駄だな。ストレートで一球カウントを取ろう。1球目のシュートと同じところにストレートだ。』
『了解』
シュッ・・・
カキーン!!
夏樹は外角のストレートを巧く流しレフト前に落ちた。
「よっしゃぁ!!」
夏樹が一塁でガッツポーズをとった。
「ナイスバッチ」
一塁コーチャーの結城が夏樹を称える。
「よっしゃー弘人続けー!!」周斗がベンチから盛り上げる。
弘人はベンチからのサインを確認し左ボックスに向かう。
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