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周都は中に入ったスライダーを見逃さずフルスイング。打球はあっという間にフェンスを越えていった。
「イエースッ!!」
周都は右腕を高く上げダイヤモンドをゆっくり1周した。
『マジかよ・・・多少の失投も見逃さないってか・・・』
「光司大丈夫か!?」
「あぁ・・・ちょっと中に入っちまった。失投じゃ打たれてもしかたない。次から締めていくよ。」
どうやらまだ崩れてはないみたいだ。
その後桧山は5番の泰介にヒットを許したものの、6、7、8番を打ち取りなんとか凌いだ。
しかし庄栄高校4点先制である。
「みんなごめん4点もとられちゃって。」
桧山は申し訳なさそうにしている。
「気にすんなよ。後ろから見てたけど失投は4番に投げた1球だけだろ。他の球はよかったんだ。それを打たれちゃ相手を誉めるしかない。」
ショートを守る中橋が言った。
「さぁ攻撃だ。取られたぶん取り返してこい。」
御堂高校監督の田沢が言った。
『しかしブルペンで見たあの楓くんの球・・・初回かとらえるのは難しいだろう。』
そして御堂高校の攻撃が始まった。
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