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屋上で、パソコンをいじっていると、
屋上のドアが開いて、日下部が入ってきた。どうやら彼もさぼりのようだ。
今朝の俺を覚えてるらしく、俺の姿を見て歩いてくる。
え、なんで歩いてくるかな。個人的に関わりたくないんだけど。
きづかないふりして、パソコンを打ち続ける。
「おまえさ、陰険な事やめろよな。
そんなことしても会長に嫌われるだけってのわからないのか?」
無視、完全無視、
視界からシャットアウト。
「ま、忠告はしたからな、後は俺知らねーし。」
歩いて行く日下部を見ずに、パソコンを操作していると、扉が開いた音がして、
親衛隊の声が聞こえてきた。
「やっと一人になったね、転校生」
「根暗のくせに生意気なんだけど、」
チラリと見ると、お約束な展開が繰り広げられていた。
日下部が、親衛隊に囲まれているのだ。
会長の親衛隊ではなさそうだな…
「おい、おまえ達自分一人じゃなにも出来ないのか?
しかもおまえ達に、指図して、自分は高見の見物してるあいつに従ってプライドあんのかよ」
俺を軽蔑した目で見ている。
どうやら俺が、此処にこいつらを呼んだと勘違いしているようだ。今まで日下部に集中していた親衛隊達が、俺にきづいて目を見開く。
「か、風見様?」
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