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「おまえ、親衛隊隊長なんだよな?」
「そうだけど、君頭悪そうだから、まとめるけど、
そういう訳だから、あんたがイジメられるのは、
あんたが素を隠してるせいでもあるんだからね。
それを被害者面ばかりして、周りも同情してくれるんだから、楽だね、君は。」
「……」
何かを考えているみたいだけど、ぶつぶつと、何か聞いてた話しと違うだの何だの言っている。
とにかく、言っている事は流石に伝わっただろうから、
変装はといてくれるだろう。
パソコンを閉じて、立ち上がって、すれ違う俺を、日下部は呼びとめた。
「なぁ、この学校で、昔銀髪の赤目だった奴わかる?
おまえ、情報通なんだろ?」
「…―何故そんな事を?」
「そいつを捜しにこの学校に来たのに、見当たんねんだ。」
銀髪に赤目、心あたりは一人いる。けど…
「むやみに人に情報は流さない主義なんです」
日下部は、暫くじっと俺を見つめていた。
「俺、おまえとは仲良くなれそう」
「有り得ません、貴方さっき俺に何とおっしゃいました?
罵っておいて、
謝罪もなしとは、俺もあそこまで言われて、嫌いにならないほど大人でも、
寛大でもないですから」
冷たく言い放つ疾風に日下部は慌て、
「いや、聞いてた話しとか、想像してた事実とちがって…ゴメン」
「自分の目で評価しないで、むやみに暴言吐く人は嫌いなので、
後色々面倒なので、関わらないでくださいね。」
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