眉間にしわ

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察しの良さに、少し警戒をといたのか、山城は頷た。 「行きつけの店とはこの近くか? パソコンを使いたいから、 コンセントが使えれば有り難いのだが。」 「この近くですね。 [ノアール]という、小さな店です。コンセントはありますよ。」 ニコやかに答えると、そうか、とだけ呟いてついてくる。 そういえば山城は、転校生と同じクラスで、学校案内はしていたが、 他の奴らとちがい、日下部を特別気に入っている訳ではないようだ。 しかし、生徒会での俺の評判はかなり悪く聞いているだろうに、 それはそれとして、置いとくのは、お人よしなのか、賢いのか、 それとも馬鹿なのか? 今話した感じだと、お人よしで賢い、という感じに思える。
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