眉間にしわ

16/18
前へ
/194ページ
次へ
「明日までに仕上げる資料だけ持って来たんですよね? 他のは後日手伝います。 これはそもそも貴方の仕事ではないので、 貴方はまず、家の仕事を先にやって下さい。 そちらは手助けしてもらうつもりはないのでしょう?」 微笑を浮かべる疾風に、大丈夫なのか? という視線を送る。 如月が持ってきたパソコンを開き、 山城のパソコンに、コードを繋げて、 データを送るよう促すと、 不安気だが、自分が頼んだ手前、文句を言わず送る山城。 送られたデータと、資料を横において、 パソコンに高速で打ち込んだり、 集計の結果を出したり、画面が動く。 想像した以上に、早い作業で、任せても大丈夫だと感じた山城は、家の仕事をし始めた。
/194ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8863人が本棚に入れています
本棚に追加