眉間にしわ

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つっても、一番学校で金持ちの奴らが集まったのが生徒会だから、 中村以外は、萎縮して使えないかもだし。 つーか教師より権力がある生徒会になりたいと思っていても、能力伴わなきゃ意味ねーしな。 まぁ、これが一時のもんなら良いけど。 注意はしないよ? 関わりたくないし、そこまで親切じゃないから。 恩をあだでかえすようなこと言われそうだし。 俺、漫画の主人公みたいに、心広くないから、 自分の行いは認めて欲しいものだ。 誰でもそうだろ? だけど、一々絡むの嫌だから、スルーしてあげてるんだよね。 作業が終わったのは夜の7時だった。 毎日やってりゃ2時間ですむ事なのに。 「すまない、助かった」 フロッピーディスクを取り出して、山城に渡すと、借りたパソコンからデータは全て消して閉じた。 「俺も学園の生徒ですから、」 演技の口調だが自然と微笑みを浮かべると、 山城は、 少し目を見開いて、笑いかえしてきた。
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