8864人が本棚に入れています
本棚に追加
信一と俺は有意義に話をしながら喋っていた。そう、アレが来るまでは。
「疾風!今日一緒に昼飯食おうぜ!」
変装をといた日下部がそこにはいた。
教室に入って来て、俺と信一に近寄ってくる。
教室の外で、びっくりしたような顔で、会計の尾杉と田嶋が見ている。
「嫌です。」
「何でだよ、遠慮する事ねーぞ? 俺おまえが本当は良い奴だって知ってるし!」
尾杉が慌て入ってきて、俺を睨みつけながら日下部を引き寄せた。
「ちょ、何すんだよ!」
「だまされるな、猛! あいつは何か企んでんだよ、おい、猛に何かしたら、ただじゃおかないからな。」
田嶋はニヘラっと笑っているけど、威嚇している。
チャラチャラしている格好で、
結構遊んでいるこいつも、
田嶋は恋愛とまた別に、日下部を気に入っているようだ。
「わかりました。
では信一、食堂に行きましょうか」
「あぁ、」
立ち上がって歩いて行く俺を、
「なぁ、待ってくれよ」
と、日下部に呼び止められたが、無視して出て行く。
待つわけないだろ。関わりたくないのに。
生徒会の奴ら絶対誤解しそうだよな。
つーか空気よめっての、
テメー生徒会の奴らと食うんだろ? 俺がいたらどうなるかわかりそうなもんだが。
最初のコメントを投稿しよう!