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うぜぇ、しつこいなこいつ。
俺が愛想笑いしてやってんのに、早く行かないとキレちゃうよ?
自分に好意をよせてる相手をそんなに無下に出来るなんて、愛され慣れててムカつくなぁ………
「疾風ーーー!!!」
女の甲高い声に、一同はその人物に注目した。
ロングの黒髪ストレート。ナイスバディの迫力美人。
「疾風―! 何処にいるの!!! 食堂にいる事は知っるんだからさっさと出てきなさい!」
「此処ですよ、姉さん」
静まりかえった食堂ですっと立ち上がる。
「あんたが…
疾風?」
うまく化けたわね、と呟いて、俺の肩をガシッとつかんだ。
「あんた、跡取りにならないなんて許さないわよ!」
「いや、でも取引ですから。姉さんも応援してくれたじゃないですか」
「この学園での活動はね!
跡取りにならないなんて聞いてないわよ!」
「蘭子様! ボスからの命令ですので失礼します」
後ろから駆け付けた組織の者に、引っ張られて退場していく。
何やら叫んでいたけど、
信一を連れてショッキを下げる。
生徒会も他の生徒も
ポカンとしたまま疾風を見ていた。
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