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教室で授業中に、堂々とBL本を読んでいる信一はおいといて、
俺は寝たいから屋上に向かう事にした。
なるようにしかならないので、色々考えても仕方ないからだ。
屋上は俺の癒しの空間なのだ。学校内でサボるには、うってつけのポイント。
たそがれながら、
屋上から見下ろす景色は、何か心地いい。
あぁ、爽快。
―キィ
誰か入って来たが、ふりかえらない。
別に屋上でくつろぎたいのは俺一人ではないだろうから、他人がいても良いんだ。
「風見」
その声に、俺はやっと振り返る。
そこには、山城イツキが俺の横に立ち、同じように景色を見始めたからだ。
「山城さん、仕事ですか?」
「あぁ、頼みにきた。」
表情からさっするに、皆仕事をしていないようだ。
「生徒会室のファイルは持ち出しが出来ないから、生徒会室で作業をせねばならんのだが…」
やかましいし、進まないという事だろう。
「それは俺も生徒会室に入っても良いという事ですか?
そんな事許可して、山城さんが、他の皆様に何と言われるか…」
「今日は、転校生と町へ出かけるそうだ。
仕事が三週間分たまっているから、俺は誘われても断ったが、
何か日下部が族の元総長だったとかで、問題が発生したらしい。」
成る程ねぇ、
仲間思いなようだけど、仕事ためたのは、遊んでたからだし、
同情の予知はないな。
山城は自分のぶんはこなしてるんだろうけどね。
族かぁ、また面倒な問題学園に持ち込んでくれたもんだ。
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