近寄んな!

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そういう訳で、放課後、生徒会室に来た俺を、 何故かついてきた信一を見て山城は戸惑っている目で見てくる。 俺的には信一は関係ないし、ついてこなくても良かったんだけど、 こいつがつかえる奴なのは確かだから、手伝うというなら有り難い。 「大丈夫ですよ。信一は腐男子なだけで、皆さんに興味ないですし、使える奴なので。」 「腐 男 子?」 聞き慣れない単語なのか、首をかしげつつも、 とにかく、たまった仕事を終わらせるのが最優先なのか、 半信半疑になりながらも部屋にとおす。 信一は多分腐目的だが、それを見る為に、ちゃんと手伝いをしてくれるだろう。 誰も使っていない机を二つかりて、作業をはじめる。 「生徒会室立派だなぁ」 信一は、作業しながらも雑談する。 器用な奴で、それでもミスなく、素早くノルマをこなしていく。 「腐男子とは一体なんだ?」 山城は、気になった事は徹底的に追求するタイプなようだ。 隠す事もないので、信一は 「BLが好きな男子だよ、男同士の絡みに興味あるんだ。 でも俺自体はノーマルだけどね、 そういう意味では生徒会の人間達はとても興味あるんだ。 あぁ、でもおしいのは、双子がいないんだよな、会計が双子なら言う事ないんだけど、 まぁあれ、尾杉がツンデレで、田嶋がチャライってのもおいしいから良いん…「といった感じです。」 語り続けそうなので、俺が強制的にしめくくると、山城はどんびきするでもなく、 ちょいポカンとしたあとクッと笑う。 「そういう目で見られるなんてな、」
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