8864人が本棚に入れています
本棚に追加
そういう訳で、放課後、生徒会室に来た俺を、
何故かついてきた信一を見て山城は戸惑っている目で見てくる。
俺的には信一は関係ないし、ついてこなくても良かったんだけど、
こいつがつかえる奴なのは確かだから、手伝うというなら有り難い。
「大丈夫ですよ。信一は腐男子なだけで、皆さんに興味ないですし、使える奴なので。」
「腐 男 子?」
聞き慣れない単語なのか、首をかしげつつも、
とにかく、たまった仕事を終わらせるのが最優先なのか、
半信半疑になりながらも部屋にとおす。
信一は多分腐目的だが、それを見る為に、ちゃんと手伝いをしてくれるだろう。
誰も使っていない机を二つかりて、作業をはじめる。
「生徒会室立派だなぁ」
信一は、作業しながらも雑談する。
器用な奴で、それでもミスなく、素早くノルマをこなしていく。
「腐男子とは一体なんだ?」
山城は、気になった事は徹底的に追求するタイプなようだ。
隠す事もないので、信一は
「BLが好きな男子だよ、男同士の絡みに興味あるんだ。
でも俺自体はノーマルだけどね、
そういう意味では生徒会の人間達はとても興味あるんだ。
あぁ、でもおしいのは、双子がいないんだよな、会計が双子なら言う事ないんだけど、
まぁあれ、尾杉がツンデレで、田嶋がチャライってのもおいしいから良いん…「といった感じです。」
語り続けそうなので、俺が強制的にしめくくると、山城はどんびきするでもなく、
ちょいポカンとしたあとクッと笑う。
「そういう目で見られるなんてな、」
最初のコメントを投稿しよう!