プロローグ

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病院に着いて、看護婦さんに母さんの部屋を聞いた。 部屋は一階の奥の部屋。 4人部屋で左の窓側のベッドにいるそうだ。 病院の駐車場が窓から見えるらしくて、もう俺らが来たのは知ってるかもしれない。 「お母さん元気かな?」 「ハッハ、雪は心配性だな。」 「毎日お見舞いに行くお父さんには言われたくなーい。」 雪と父さんは数歩先を歩く。 (うっ…!!やばっ…) もう少しで母さんの部屋に着きそうな所で、急に腹が痛くなった。 暖かくなってきたからって調子こいて、雪の分のアイスまで食べたせいだろうか…。 「裕兄、何か食べ物でも買ってくるから先に行ってて。」 「おうっ。はやめに来いよ?」 「わかってるよ~。」 駆け足で来た道を戻る。 ちゃんとトイレに行く途中に見かけた売店の位置も確認しておく。 .
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