10人が本棚に入れています
本棚に追加
病院に着いて、看護婦さんに母さんの部屋を聞いた。
部屋は一階の奥の部屋。
4人部屋で左の窓側のベッドにいるそうだ。
病院の駐車場が窓から見えるらしくて、もう俺らが来たのは知ってるかもしれない。
「お母さん元気かな?」
「ハッハ、雪は心配性だな。」
「毎日お見舞いに行くお父さんには言われたくなーい。」
雪と父さんは数歩先を歩く。
(うっ…!!やばっ…)
もう少しで母さんの部屋に着きそうな所で、急に腹が痛くなった。
暖かくなってきたからって調子こいて、雪の分のアイスまで食べたせいだろうか…。
「裕兄、何か食べ物でも買ってくるから先に行ってて。」
「おうっ。はやめに来いよ?」
「わかってるよ~。」
駆け足で来た道を戻る。
ちゃんとトイレに行く途中に見かけた売店の位置も確認しておく。
.
最初のコメントを投稿しよう!