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崖の下では、葬儀車が黒い煙りを出して燃え続けていた。
ジャララッタラ~🎵
どこからか、楽しげなバンジョーの音色が聞こえてきた。
ハロルドだ。
彼はモードに教えてもらったバンジョーを演奏していた。
軽やかにスキップをしながら、
バンジョーのリズムに乗って
鼻歌を唄っている。
その後ろ姿は、あくまでも明るく
楽しげだった。
彼はそのまま、
後ろを振り返らずに
その場所から立ち去っていった。
崖の上には、
遠ざかってゆくバンジョー
の明るい音色だけが残った。
おしまい🌷
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