12人が本棚に入れています
本棚に追加
あらすじ
金持ちの一人息子ハロルド(19歳)の趣味は、偽装自殺と他人の葬式にでること。
今日も見知らぬ他人の葬式に参加していたら、見覚えのある老女がいた。
彼女は、ここ何回かの葬儀で、会ったことのある老女だった。
80歳で死んだ老人の葬儀の日に、ハロルドは老女-モードから話し掛けられる。
「80歳で死ねたら、最高ね。
75歳じゃ早過ぎるし、85歳じゃ遅すぎる。
私は来週誕生日を迎えたら、80歳になるの」
葬式の帰りにモードに、ドライブに誘われる。
しかし、
モードの乗っている車は、
ハロルドの愛車である
「霊柩車」だった。
ハロルドは、その事をモードに伝えると
彼女はあっさりと
「そうなの?じゃあ私の家まで、貴方が送ってちょうだい」
それからというものの、
二人で葬式の帰りにドライブを楽しむようになる。
ある日、道路の街路樹が、
「排気ガスで苦しんでいる」
というモードの言葉に従い、
「街路樹救出作戦」を二人で決行する。
二人は警官達の追跡を振り切り、街路樹を山に戻す事に成功する。
ハロルドは、次第に自由な考えを持っているモードに惹かれていく。
最初のコメントを投稿しよう!