ハロルドとモード~少年は虹を渡る~

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母親の次の作戦は、 息子を軍隊に入れることだった。 ハロルドの叔父は、軍人でマッカーサーの片腕だった男。 (ちなみに、叔父の片腕もない) ハロルドは、モードに「軍隊に入りたくない!」と相談する。 そこで、モードはある作戦を実行する。 海岸付近にある建物内を散歩しながら 叔父はハロルドに、第二次世界大戦の思い出を語る。 「敵国の人間をもっと殺したかった」 ハロルドは叔父に心酔しているふりをして、 「軍隊最高!戦争万歳!」 叔父とハロルドが盛り上がっている所に、 「戦争反対」と書いたプレートを持ったモードが乱入。 ハロルドは、 「このアカやろう!」 と叫んで、モードを追いかけ回す。 そうしているうちにモードが、小さな深い穴に落ちてしまう。 ハロルドがモードを 「殺した」と思い込んだ叔父は、 そのまま逃げてしまった。 まんまと作戦が成功した二人は、草原でピクニックをする。 こうしてハロルドの軍隊入りの話は、なくなった。
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