一話

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「も、もうっ、嵐ちゃんたら…」 「…」 2人とも真っ赤になりながら、僕の言葉を否定しつつも、まんざらでもないようだ。 この反応が返ってくるということは、ちゃんと笑えているのだろう。 内心ホッとして、歩き始める。 「ほーら、お二人さん、学校行くよー?」 「あっ、ちょっとー!!」 「ま、待て、行くからっ!!」 楽しそうな2人。 大切な僕の2人の幼なじみ。 君たちが幸せなら、僕は不幸でもいいよ。 でもね、ちょっとだけ、甘酸っぱい想いを抱かせて…。
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