二話

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そして、長い校長の話や、たいして変わらないクラスメイトの自己紹介が終わり、下校時間に。 僕たちは帰宅部だ。 「優真、どうしたの?いつもにもまして難しい顔をして。」 「…なぁ、嵐。俺たち、なんで関係が変わらないんだろうな。」 きた。恋愛相談。 聞くのはつらいけれど、2人のため。頑張ってアドバイスして後押ししてあげなきゃ。 「ー優真、君はちゃんと和沙に気持ちを伝えた?」 「…」 「態度でわかってもらえるのはね、何十年も寄り添った熟年夫婦くらいだよ。」 「言葉にしなきゃ。」 「…ありがとう。頑張って伝えてみるよ。」 「…うん、頑張って。」 「…嵐、なんでお前はそんな顔をしてるんだ?」 「…うーん、寂しいから、かな。」 (…。寂しいのは本当かもしれないけれど、もっと違う。…昔の約束、か。) ーーずっといっしょにいようね!! つきり、と胸が苦しかった。 「…大丈夫、仲間はずれにはしない。」 優しく微笑む彼に微笑みかえすことはできなかった。でも。 「…うん、じゃあ先、帰ってる。」 「…悪いな、嵐。ー俺、頑張るよ。」
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