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しかし、それはできなかった。
次の日、僕は病院へと運ばれていた。
(…まさか、昔の病気が再発するとはね…)
僕は昔、体が弱く、病院から出られなかった。
親もいない。
親戚もいない。
そんな僕は病院の先生に今でもお世話になっている。
ー養子にしてもらったんだ。
「…2人は恋人になれたかな…」
茶化してやろうと決めたのに、とため息をつくと、義父さんがやってきた。
「嵐、平気か?再発したが、お前ならまた完治できる。」
頑張ろうな、と義父さんは僕の頭を撫でた。
「…そういえば、嵐、優真くんは今でもお前のことが好きかい?」
「…今、優真には、和沙っていう彼女がいるよ。」
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