三話

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しかし、それはできなかった。 次の日、僕は病院へと運ばれていた。 (…まさか、昔の病気が再発するとはね…) 僕は昔、体が弱く、病院から出られなかった。 親もいない。 親戚もいない。 そんな僕は病院の先生に今でもお世話になっている。 ー養子にしてもらったんだ。 「…2人は恋人になれたかな…」 茶化してやろうと決めたのに、とため息をつくと、義父さんがやってきた。 「嵐、平気か?再発したが、お前ならまた完治できる。」 頑張ろうな、と義父さんは僕の頭を撫でた。 「…そういえば、嵐、優真くんは今でもお前のことが好きかい?」 「…今、優真には、和沙っていう彼女がいるよ。」
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