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「うぇーん、いやだいやだ!!」
やってきた当時の優真は入院が初めてでいつも泣いていた。付き添いにお母さんがいたが、いつもだだをこねていた。
「おうちにかえりたいよぅ…。うっうっ…」
夜はすすり泣いていた。
だんだん僕は優真が可哀想になってきて、ちょっと仲良くしてみようと声をかけた。
「ねぇ、ゆう…くん?でいいのかな。」
「ふぇ?」
「ぼく、らん。ね、ないてもまだきみはかえれないからさ、ぼくとなかよくしてくれないかな。」
「…まだかえれないの…?」
「たぶん。でもね、きみはすぐたいいんできるよ。ね、みじかいあいだかもだけど、なかよくして?ね?」
「…うんっ」
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