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「ねぇ、らんくん。ぼくね、らんくんのことすき。」
「…ゆうくん?」
「ともだちとしてじゃない、すきなんだよ。」
「…うん。」
「らんくんは?ぼくのことすき?」
「…うん。」
「よかったぁ!!ね、ぼくたちずっといっしょだよ!!」
「……うん…。」
嬉しかった。でも、その時すでに優真の病気は完治。僕はまだ病院から出ることも、ベッドから起きることもできなかった。
「…ゆうくん、ばいばい。」
「らんくん…?」
「ゆうくんはね、もうかえれるよ。よかったね、かえりたかったんだよね。」
「…!!かえれるの!!」
「うん、かえれるよ。だから、ずっといっしょ…はむりかな。」
「え?らんくんは?かえれないの?」
「…うん、まだね。がっこうにはいきたいな。いっしょのがっこうならいいね。」
「そうだねっ。じゃあ、ばいばい!!またね!」
あっさりと優真は帰っていった。もしかしたらあのときは僕しかすがれなかったからあんなことを言ってくれたのかもしれない。
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