15人が本棚に入れています
本棚に追加
* * *
…目が覚めると同時に、全身に激痛が走った。
「つっ…」
「おっ、お兄ちゃん!?」
うっすら開けた目を彷徨わせると、視界には真っ白な天井と、妹・亜紀の顔が映った。
「先生っ…!お兄ちゃん、目が覚めました…!!」
亜紀がそう叫ぶと、何やら周りががやがやと騒がしくなった。が、それもどこか遠くに聴こえた。
「…うん……脈も安定してる。
お兄さんは…もう、安心して大丈夫ですよ」
「お兄ちゃんっ…」
ここは…病院なのだろうか…。
最初のコメントを投稿しよう!