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昔は、全員揃ってから食事だった。 それを私が壊したのだ。 いつものように食事を作り、1人で済ませる。 そして、誰にも会わず、そのまま寝る。 朝、誰にも会わず、ただ一枚のメモに “昨日もおいしかった” と、書かれたメッセージに、帰ってきたことを知る。 そのメモは、お菓子の缶に詰める。 寂しがってはだめ。 悲しんではだめ。 だって、 私の為に、皆が動いているから。 姉なんて、大学に行かず、私の為に働いてくれるし。 もう、何ヶ月も顔を見ていないけど、 もう、何ヶ月もメールか、メモの会話だけど、 それでも、悲しんではいけない。 それが、神様が私に与えた試練だから。
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