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『麻穂隊長
里長が呼んでます』
「わかった。すぐ行く」
里の一番高い木の枝の上にいた麻穂は一瞬でその場から消えた
「長」
『おぉ来たか…
お前ももう18
立派な忍であろうこの里を出て君主を探せ』
「御意」
里長が背を向けて部屋に戻ったあと麻穂は里を出た
「何処に…行こうかな…?」
木の枝から木の枝へと移動しながら今後の旅の予定を立てる
「取り敢えず北の方に行ってみよう」
麻穂は東北の方へと足を進める
「あ…師匠のとこに行くの忘れてた…
まぁ良いや今度行こう」
『だからいつも主は怒られるのだ』
一匹の大きな真っ白な狼が現れる
「氷呀…やっぱり怒られるよねぇ…」
『彼奴は主を心配しているのだ』
「師匠は優しいからなぁ…
恐いけど」
『ふっ…東北へ行くのか?』
「うん
全国を見て回ろうかと」
『名案だな
我等は主について行く』
時折休みを挟みながらも東北奥州へと進んでいく
「此処から先が奥州の地か…」
『うむ…奥州といえば奥州筆頭独眼竜伊達政宗だな』
「どんな人なんだろう…」
一人と一匹は独眼竜伊達政宗の領土に足を踏み入れた
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