鈴ノ崎紗月の憂鬱

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「…ごめんね。」 ちょ…マジ止めてその心底謝罪してる顔。 俺が悪い事したみたいに見えるから。 「い…いや、いいっていいって。」 それにしても、紗月の歩く速度は遅いな。 多分紗月の家から俺の家に来るのに25分ぐらいかかるだろう。 そして俺達はいつも通りの学校生活を送った。 紗月も…今日自分が死ぬとは思っていないだろう。 今日の午後6時…紗月は死ぬ。 死因? 俺が見た時には紗月はすでに体のパーツごとにバラバラになっていたからな。 詳しくは分からないよ。 ただせめて。 せめて生きたままの切断はしないでくれ。
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