鈴ノ崎紗月の憂鬱

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午前7時45分 起床 手術室前のソファーで寝てしまったようだ。 丁寧に毛布がかけられている。 俺は毛布をたたみ、受付の人にどこに持っていけばいいのかを聞きに行った。 「あ、私が渡しておきますよ。」 「いえ、大丈夫です。」 「そう?なら、そこの角を右に曲がって、手前から3番目の扉の中に洗濯機があるから、その近くに置いておいてくれる?」 受付の人は手でジェスチャーしながら教えてくれた。 「分かりました。ありがとうございます。」 俺は言われた場所へ向かう。 「あ、あのお嬢さんの部屋は3階の人に聞けば分かるわ!」 俺は笑顔でお辞儀した。 7時50分 洗濯機前 「ここか…」 洗濯機の周りに沢山の毛布が置いてある。 俺はそこに毛布を置き、エレベーターを目指す。 そういえば、今日平日じゃん…学校どうしよ。
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