鈴ノ崎紗月の憂鬱

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午前7時30分 暇 「あー畜生。早く起きても何もねーじゃねーか。何で早く起きたんだ俺。」 『今日の天気は晴れかもしれないし雨かもしれない。曇りの可能性もあるし雪が降る可能性もあるでしょう。』 絶対に当たる事で有名なお天気アナウンサーの空野さん。 正直アテにならない。 「あー。散歩でもするかー。いや、疲れるから止めとこー。」 俺はグータラ少年である。 ニー父さんも起きて来ないし、兄弟がいる訳でも無いし。 舞ちゃんみたいな可愛い妹が欲しいなぁ… 無理か。 … 「だー!暇だ暇だ暇だぁぁぁぁ!」 「うるさい!」 外から聞こえてきた… 「す…すみません。」 「暇なんだったらなぁ、走れっ!俺と一緒に!あの太陽に向かって!」 うわー…最悪だ。 まさかの熱血お隣りさんじゃん… 「さぁ、出てこい!青春するぞ!!」 「うるさい!」 あ。本音言っちゃった。 「す…すみません。」 お隣りさん弱ぇぇぇ… 「畜生ー!!」 タッタッタッタッ …脅威は去ったか。
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