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「じゃあね」
「あ……」
お礼を言う間もなく、彼は歩き去ってしまう。
私は残されたココアの缶を握りしめながら、しばらく彼が去って行った方を眺めていた。
しばらくしてからやっと飲み始めたココアは少しぬるくなっていたけど、あの日と変わらない優しい味だった。
ブルブルブル……
ポケットで携帯が震える。
ん?メール?
From:いっき先生
Subject:(件名なし)
上!
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