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「なんだ、お前らも買い物?」 先生は何でもない様子で、私たちが行こうとしている書店の名前が入ったの紙袋を持って立っていた。 「買い物っていうかデートですよ、ね?紗奈」 「え?いや、違います!!」 急に名前を呼び捨てにされるし、堂々とデートだって言うし、私の頭はパニックだ。 先生は私の方を一瞬だけ見て、視線を亮太くんに戻す。 「仲が良いのはいいけど、あんまり遅くまで遊ぶなよ。明日は月曜だし」 それだけを言うと、じゃあなと言って立ち去る先生。 どうしよう。 男の子と2人で出かけてるなんて、やっぱりおかしいよね…… 嫌われちゃったかな……
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