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先生は渋々という感じでうなずいて、おでこにキスしてから、「すぐ戻る」と言い残して出て行った。
残された私はマグカップを片手にちょっとにやにや。
かなり幸せかもしれない。
でも最近、ちょっとのことで一喜一憂してる……情緒不安定なのかなぁ。
トントン
そんなことを考えていたらドアをノックする音が聞こえた。
返事すべき?
いや、私関係ないし。
でも他に人いないし。
そんな風に迷っていると、ドアが大きく開かれた。
「樹くん?」
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