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弟子入りさせて下さい!と本気で言おうかと思った時、裕子先生の方が先に口を開いた。 「樹くんにとってね、自分が先生であることってすごく大事なの。 って、これは私の推測なんだけどね。 その樹くんが、あなたを選んだってことはそれだけ本気だってことなのよ。 先生という立場を守りたいなら、こんな危険なことしないはずだもん」 私はその言葉に対して上手く反応できなかった。 先生が先生であることを今、私が、守らないといけない。 「この関係がダメだって言ってるんじゃないからね? むしろ私は応援してるし、何かあったら相談して欲しいの。 樹くんよりあなたの方が心配だから」 .
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