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「ねえねえ紗奈ー」
ご飯を食べて、部屋に戻ろうと思ったところで、後ろから千尋の声がした。
「ん?どうしたの?」
「どーーーーーーしてもアイスが食べたいのでコンビニまで散歩しませんか」
どうしてもの言い方が必死すぎて笑ってしまった。
「しょうがないなぁ」
やったーって大きい声を上げて、部屋に財布を取りに行く彼女。
こういうストレートな感情表現って憧れるな。
そんなことを思って部屋の前に突っ立ってたら、遠くから「早くー!」と怒られた。
しょうがない。
彼女のアイスへの情熱のために、付き合ってあげますかっ!
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