①‐8

2/20
前へ
/363ページ
次へ
「藍原」 「は、はい」 朝のホームルームの後、先生に話しかけられて何故かビクビクしてしまう。 「宮田が休みだから、代わりに課題集めといてくれるか?」 私はちらりと真由ちゃんの席を見ると、確かに彼女の姿がない。 どうしたのかな? 風邪かな? 「わかったの?」 「うわっ、あ、はい!」 せ、せんせ、顔近いよっ!! 考え事してた私が悪いけど……。 顔を覗き込まれて慌てる私と満足げな笑みを浮かべる先生。 朝から心臓に悪い……。 心臓って一生の間に何回鼓動できるか決まってるってテレビで見た。 早死にしたら、絶対先生のせいだ。
/363ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2267人が本棚に入れています
本棚に追加