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たどり着いたのは化学室。 でも準備室じゃなくて、そのすぐ横のドアを開ける。 実験室、準備室はよく来るけど、その部屋に入るのは初めてだった。 狭くて埃っぽい部屋には薬品や実験のための器具が棚にいっぱいに並べられいる。 「ここで探し物ですか?」 「そう、明日の授業で使うものなんだけど、1人で持つの大変だから手伝って欲しい」 はい、と返事をしながら、私は部屋の奥へと進む。 見慣れないものだらけの部屋はちょっとわくわくして、1番奥の棚から順番に謎の瓶を静かに眺めていた。 ガシャン それが最初何の音だったのかわからなくて、私はただ音のした方を見ていた。
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