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聞かれても上手く答えられないのに、聞かれないのが嫌だなんて。
妬いたりしないって言ったのに、妬いてくれないと嫌だなんて。
矛盾してる。
……亮太くん、やっぱり先生は嫉妬なんてしなかったよ。
私は小さくお辞儀をして、何も言わずに学校を出た。
追いかけてくれるかもしれない、なんて、またこうやって期待する私がとても卑しくて惨めな人間に思えた。
「先生なんか言ってた?」
学校を出たところで、私を待っていたのは亮太くんだった。
「別に、何も」
そう、と短く言う彼に苛立ちが募る。
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