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「亮太くん……もうやめてよ」
私の声に、彼は含みのある笑みを浮かべる。
「いいよ……ただし……」
私たちの間を夜が冷やし始めた風が通り抜け、彼の綺麗な髪を揺らした。
「紗奈が俺に抱かれていいなら、もうやめる」
「なっ……」
「1回だけでいいよ。返事の期限も決めてあげる…そうだな、合宿の最終日にしよう。
それまではもう意地悪しない。
だけど返事によっては……」
もうやめるって、あの写真も消してくれる?
もう誤解されるようなことしないでくれる?
「どうする?」
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