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「紗奈!おはよー」 千尋が元気よく私の肩を叩く。 今日は朝いちから体育だから彼女はテンションが高いんだ。 ジャージに着替えようと、シャツを脱いだところで千尋に鏡を渡される。 「え?なになに?」 「首」 くび? 意味もわからないまま、鏡に自分の首を映してみる。 「もうちょっと右」 鏡を覗き込んで……やっと彼女が言いたいことがわかった。 首筋にあったのは、赤い痕。 これって……。
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