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「ファンデ貸してあげよっか?」
「あ、うん……ありがと」
これは先生のじゃない。
亮太くんが付けたものだ。
これ、先生に見られたのかもしれない。
「紗奈?大丈夫?顔色悪いよ」
「大丈夫だよ」
心配そうにしながらも、千尋はファンデーションを首につけてくれた。
どうしよう。
先生に誤解されてるのかもしれない。
でも、もし見てたとしたら、なんで何も言ってくれなかったんだろう。
やっぱり嫉妬なんかしてくれないのかな……。
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