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「私は……風邪なんだよ。とりあえず学校に来たんだけど、保健室登校になっちゃった」
そう言って笑う声も元気がなかった。
「そっか」
「ねえ、少しおしゃべりしても平気?」
私は一瞬だけ躊躇って、すぐにうなずいた。
風邪の時ってなんか寂しくなったりするもんね。
ベッドサイドに置かれた椅子に座って、あらためて彼女を見ると、嬉しそうに微笑んでいた。
それから私たちは他愛もない話をして笑ったり、同意したりして楽しんでいたけど、ふとした瞬間に2人の間に沈黙が流れた。
「……紗奈ちゃんは、私の友達?」
突然の質問に驚いたけど、それ以上に彼女の真剣な表情に驚く。
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