君と流れ星を。２

①‐９

先生が、当たり前だけど、'先生の顔'をしたままそう言う。

私はその言葉にうなずいて、保健室の出口に向かう。

ドアに手をかけた時、一瞬だけ振り返ると、先生が真由ちゃんのベッドの方に行って何か話しかけているのが見えた。

真由ちゃんと何か大事な話があって、それは絶対、先生として話があるだけだって。

そう頭ではわかってる。
わかってるけど。

そらされた視線、２人の会話、昨日の態度、亮太くんと一緒にいたわけも……。

全部が気になって胸が苦しくなる。

下を向くと、その苦しさが溢れて、涙がポツリと廊下の床にまっすぐ落ちた。